マルチメディアと昔話

 かなり昔の事になりますが、縁あって私はWindows95が話題となった年に、父親が会社より貸与された当時の最新鋭のノートパソコンでDTMをする機会がありました。当時のソフトはSiner Song Writer 4.0。今思い返してもMIDIを譜面表示する事に関しては非常に長けていたソフトだったと思います。現在Logic Pro Xや、Reaperなどをいじくり回す事が出来るのも、あの時代があったからこそだと思っています。
 中学生の頃は「パソコン部」なんて言うものに入っていました。部室にあったPCは確かWindows 98。簡単なインターネットなども使える頃で、その頃からインターネットと音楽の関係にも興味がありましたので、muzieに投稿されていた音楽などをダウンロードしては聴き漁ったものでした。

 この頃は記録媒体はまだあまり発展しておらず、フロッピーディスクもまだまだ地位がある頃でした。しかしこのような遊びをしている部員達(いや…私だけだったか?)には、音楽を一曲入れられるメディアすらなかったのです。当時の先輩がWindowsに標準搭載されている「フロッピーの圧縮」と言う機能を使って、「容量が21MBになった!」と喜んでいた様子が忘れられませんが、どう言う仕組みかわかりませんが、あれは実際のところ2MBも書けないんですね。ファイルを書き込んだ瞬間に、空き容量の数値がどんどん減ってしまうんです。

 次に容量を要するものといえば「画像」です。当時は一応デジカメも存在していました。200万画素位が主流だったでしょうか。最大値がそのようなものなので、普段使いは30万画素を選択していたり、どの数値も懐かしく、可愛らしいものでした。
 当時の男子学生諸君は様々な理由から画像をたくさん保存する必要があったのです。消耗品のように配られるフロッピーも、一人当たり10枚もなかったでしょう。そんな中、効率よく画像を保存するために「画像のフォーマット」や「圧縮」などの研究に勤しむ者も居ました。

 当時は「BMP」「JPG」そして最新鋭のものとして「GIF(アニメーションも含む)」が主流だったでしょうか。「BMP」が圧縮されずに綺麗な画像、それ以外は圧縮されるがたくさん保存できる、程度の認識でした。
 そして令和元年の現在ですが。「JPG」は今でも不動の地位を得ており、加えて「PNG」。そして「SVG」なんて言う当時では考えられなかったスタイルの画像形式も主流になっています。

 さて、こんなマニアックな昔話ですが、今はこの頃の探究心に、とある”端末”が現れた事により再び火が着いています。わからないものですね。あんな当時の遊びが、今は必要に駆られて仕事に結びつています。この手の話の専門家になったわけではありません、消費者目線ですし、私自身が出来る事は一般家庭に存在するPCで出来る限りの事です。多分そのような環境に留まっている方が、リアリティーがあって良いと思っています。具体的に何を行なっているかは、またの機会に。
 この記事の冒頭の画像は、愛犬の写真を2値化して、白を透明色に指定したPNG形式の画像です。減色ってレガシーを感じられて、とっても好きです。