One

2011.04.09

12年間共に生きてきた愛犬「ショパン」が、新しい世界へと旅立った。
 
 紛らわしいようだがこのページに書かれる「ショパン」は、すべて私の愛犬のことである。
 中学1年の時から一緒に生きてきた、もう一人の弟のような存在だったが(私には、絵かきを目指している弟がいる。)いつの間にか私の年齢なんかとっくに追い越して、大先輩になっていた。犬を家族として迎え入れた人間は誰もが通る試練だ。
 この多感な時期を共に生きたショパンは、一緒に悪さをして遊んだような仲である。
 ショパンの居た12年間の間に私の家庭でも色々なことが起きたし、それらの時間を共有し、ともに生きた、ともに戦ってきた戦友である。
 実際彼ら犬は何も語ってはくれないが、人間の方は少なからずそのような気持ちを持つものではないだろうか。
 
 彼が旅立っていったのは私が丁度、某オーケストラ曲のレコーディングの最中で、帰ってもうすぐ家につくその寸前のことだった。あと一歩早くついていれば、その時を一緒に過ごし、体に触れながら見送ることができただろうに、と言う悔しさは何時まで経っても消えるものではない。
 家について真っ先に向かった先には、いつものようにイビキをかいて寝ているような姿にしか見えないショパンが居た。人間とは違い暖かい毛をまとっているせいか、もう旅立って2時間も経つというのに、脇の下や首の下へ手を埋めると、不思議と暖かいのである。なかなか体温が奪われて行かないのだ。
 
 ショパンが旅立ってから約2週間後に、一晩の内にシーケンサーに向かってギターを弾いた。シンプルなコード進行に、思うがままに乗せた旋律がこの曲”One”である。
 言うまでもなく”One”とは犬の鳴き声とかけたもの。
 唯一無二の存在。
 初めて家族になった犬。
 初めて失った家族。
 そういった意味を込めている。
 
 楽曲はサビに行くに連れてリズムが細かくなっている、というのは友人の鈴木貴則に気付かされたことで、いつも作曲をする際には構成表を作って策を練るのだが、この曲を作る際には一切そのような事はしなかった。自然と流れで弾いて出てきたものが、この曲のリズムのストレッタだった。
 メロディーに関しては段階を追うごと達する最高音が1音ずつ上がってゆく。最後のサビの繰り返しに、1音だけ半音の引っ掛けが出る。

2011.04.18 Recorded @ Jaikki’z House
Jaikki-Rocky, electric guitar

2011.11.19 Humming Cafe Vol.1
Live @ studio FOUR
大沼弘基, electric guitar
高橋正太, acoustic guitar
佐久間由紀, piano
海老原友美, contrabass
赤羽拓真, drums

2011.12.11 Special Xmas Live 2011
Live @ Melody Line
佐久間由紀, piano
大沼弘基, electric bass
櫻井佑哉, drums

2012.02.08 Lounge21 Jazz Live
Live @ 第一ホテル東京 Lounge21
catpigchicken (佐久間由紀, piano / 大沼弘基, electric bass)

2012.03.15 / Live @ Hotel Green Plaza 箱根
本田佳奈, clarinet
山口宗真, saxophone
佐久間由紀, piano
大沼弘基, electric bass

2012.03.24 (NY time)
Humming Cafe Vol.2 in NY
Live @ SOMETHIN’ Jazz Club New York
山口宗真, saxophone
中田裕一, viola
佐久間由紀, piano
大沼弘基, electric bass

2012.11.18
南三咲基督教会 新会堂設立3周年記念コンサート
Live @ 基督兄弟団南三咲キリスト教会
鈴木貴則, saxophone
大沼弘基, piano

2012.12.24
南三咲基督教会キャンドルサービス
Live @ 基督兄弟団南三咲キリスト教会
大沼弘基, piano