シン

僕は
前から林に行きたい 林に行きたい と思っていた
但し 
面倒な事に林に行くには4回山を超える必要が或る
僕は最初の山で 鏡の魔物に遭遇し
あらゆるコマンドを駆使して闘ったけど
結局駄目だった
それをシンは自分の力が足りなかったからだと 
今でも気にしている
僕は仕方なないから今は谷の奥底で生活している
変った植物が沢山育っているけど
それはそれで なかなか住み心地が良い
ただ 谷の住民は 変な宗教を信仰しているので
あまり関わらない方が良いみたいだ
 
僕は当初 林の中で胡麻を栽培する予定だった
あの林の土地はなかなか良い土壌をしている
だから 僕もそこで一旗あげようと思ったんだ
 
だけど駄目だった
シンはそれを慨いていたのか
僕が鏡の魔王にやられた報告をしたら 
言葉に詰ってしまった。
 
僕は 今もシンに胡麻の正しい作り方を教わっている
最近は出来るだけ綺麗に栽培するのではなく
とても厳しくしつけを行う事に専念している
 
谷に集まる人の作る胡麻はどれも個性的で
たまにカレーの味や 
パチパチ弾ける胡麻を作る人も居る
これを 谷の住人に見せても
変な宗教のせいで 捻くれた思考を持つので
これまた相手にしてはいけない
同じ谷でも 少し離れたところに居るトカゲは
なんであんなに魅力的なのかはわからないが
たぶん宗教にかぶれなかったからだと思う
 
谷でみた胡麻を 写真にしてシンに見せた
どれも素晴しいといっていたが
缶詰になっていたのはどうも理解できない 
汚いと言っていた
僕は単につまらないと思っていた
テーマパークの門に飾られたのが面白かったが
シンは これは胡麻じゃない 
コンソメだと言い切った
そうか コンソメだったとは・・・
僕が悪い胡麻に冒されていないと知って シンは
 
「君はよかったね 林ではこんな経験できないよ」
 
と いつも言う
もう耳にタコですよ
でも僕が 
本当は林に行きたかったのを知っているのは 
シンだけだから
今でも気にしているみたいだ
シンは最初
 
「お前が林に行くには もう間に合わない」
 
って言っていたけど
一緒に頑張る事を決意したので 
自分の責任にも感じているみたいだ
 
捻くれもののシンは
本当は優しいのです