大学二年の頃から無数の楽器がピアノに纏わりついたり、オケとピアノが同レベルでバトルをするような、そんな曲を書きたく思っていて、ようやく2年後に形に出来たもの。
曲は「核-停滞-拡散-終焉」と言う、それぞれの対比を意識して構築してある。

I. Introduction and Transform
ピアノによる主題提示。その後は自由に変奏されて楽器が群がるように変容が行なわれる。

II. Chant (Pianosolo)
主題の再提示。主題自体が「核-停滞-拡散-終焉」の性質を持っており、それらを提示している。

III. Motto
「核」についての変容のシーン。比較的メロディックに、各パートごとに複合2部形式や複合3部形式など、同じ時間の上で、同時に違う形式で展開されてゆく。

IV. Stagnation ~”Mi” Variation~
「停滞」のシーン。「ミ」を軸に様々な変容が行われます。大学二年の時点で最初に着想に至ったのはこのシーン。

V. Diffusion ~Chronos Layer~
「拡散」のシーン。流動的に主題が展開される部分と、点で構成される部分とで対比した内容になっている。

VI. Finale
「終焉」のシーンです。主題に帰り、様々な楽器がそれらを歌って、Tuttiで終了。
演奏

2008年度武蔵野音楽大学作曲学科江古田試演会にて初演。
齋藤誠二, flute
石澤洋平, oboe
本田佳奈, clarinet
泉田章子, bassoon
田中秀和, horn
秋山聡子, trumpet
永井嗣人, trombone
淋智博, tuba
巻之内弓美子,大竹伸一, percussion
小林麻里,有働皆美, 1st violins
冨岡まなみ,木下由梨, 2nd violins
溝邉奈菜, viola
所花名, cello
海老原友美, contrabass

鈴木清人, piano
五十川聡, conductor