楽曲分析
形式: 複合三部形式 [序奏, A(a,b,a’,c), B(d,d’,e), B'(d”), 後奏]
調: ヘ長調-変ロ長調
拍子: 12/8-4/4-12/8
時間: 約4分30秒
第1主題:
練習番号A, 8小節目から提示されるクラリネットアンサンブルの内容。
第2主題:
練習番号B, 48小節目から提示される、ホルン、バストロンボーンのアンサンブルによる内容。
第3主題:
練習番号K, 88小節目から提示される木管楽器群の細かいパッセージ。
序奏:
華々しいファンファーレ。この楽曲を構成する要素が多々提示されている。
異なる要素を持った楽想が多重に提示されるが、大きく分ければ次の3つである。
・木管楽器群で奏される流麗で細かいパッセージ。→第3主題に相当。
・低音楽器群で奏されるポリリズム。→複合的なグルーヴの存在と、第2主題における複雑なリズムの概念に相当。
・基本的な3連符系のリズムの要素。
そして、この序奏のファンファーレの大まかな構成は、第二提示部後半のファンファーレと統一を図られている。
・金管楽器で提示される内容の音域の比重の置き方。
・結句にホルンのグリッサンドを置く。