おじさんと甲殻類

おじさんは今日も甲殻類と遊んでいます
新しい甲殻類と出会ったので 心底嬉しいのです
そんなおじさんは周りの人から色んな目で見られます
この前 隣の隣の村の若者と 砂糖の取り合いで喧嘩になる寸前でした
ただその砂糖は 誰のものになる事も無く
今現在まだほったらかしにされています
あまり美味しい砂糖ではないと 両者思ったようですが

「あのオヤジ!あの砂糖を狙ってやがる!気に食わないんだよな!」

その日から若者は おじさんの事を嫌っています
毎日食べるガムの量が 日に日に増えていくので
田中さんも 井上さんもいい加減にしろといっているのに
若者はガムをたらふく食って死んでやると 冗談混じり 本音をぶちまかしたようにいいます
おじさんは実は若者が砂糖を前々から欲しがっていたのを知っていました
その上で おじさんはこっそり砂糖を舐めに 毎晩砂糖のある村まで通っていたそうです
今は渇いて分かりづらいですが 実はおじさんが唾を飛ばした箇所が砂糖にはあります
若者はそれを知らないようです
おじさんはそれなりに悩んではいたようで そういう時は 甲殻類に相談するのです

「俺は 綺麗な砂糖しか興味が無い ほら 俺は白いのが好きだから」

若干の黒砂糖も許せないおじさんは 100%上白糖ではない砂糖の山を
大分前に諦めましたが
若者の方といえば 若干その砂糖にこだわりがあるみたいです
若者は僕に言うんですがね

「あの砂糖は変だ 海のにおいがする」

確かに 僕もちょっとおかしな砂糖だなとそのとき思いましたが
そう言う若者もバネ工場を営んでいるので おかしいのはお互い様だと思います

丁度おじさんが 大きな羊羹と小さな羊羹で遊び終った後の話なんですが
僕は丁度南の島の海苔巻きの妖精と一緒にいました
おじさんは 何か問題が起こるたびに 僕に報告するのです

「この前 俺が集めていたビンのふたに 誰かがくず湯を入れていた。アレは駄目だ 甘すぎる 美味しいにも程がある! もうこうなったら俺は光合成するしか手が無いじゃないか!」

確かにおじさんの言う通りなのですが
僕はその前に おじさんが人のサンダルをよく履き間違える癖を直したほうがいいのになって思うのです

あ そうそう 話が飛んでしまいましたね
僕が南の島の海苔巻きの妖精と一緒に遊んでいるのに
おじさんは南の島の海苔巻きの妖精に こんどドネルケバブをごちそうしてやるって言ったんです
おじさんがドネルケバブをご馳走する時は ご馳走する相手と甲殻類を引き合わせる時です
こんなに腹が立った事が 今まで僕の人生の中であったでしょうか
今日 何事にもやる気の無いシマリスとテレパシーで会話をしていて
お前には いっぱいプラスチックがあるから どうにでもうまくやって行けるだろう と言われましたが
もちろんそれも相当腹の立つ事ですが そんな事はどうでもいいくらいです
僕が南の島の海苔巻きの妖精を気に入っているのを知っておきながら
おじさんはドネルケバブを南の島の海苔巻きの妖精にご馳走しようとするのです
あの若者が 砂糖をおじさんと取り合った時の気持ちがよく分かります
ただ 今回は時期が少し悪かったようで
おじさんの甲殻類が 新しい人にわたる事になってしまったのです
おじさんは甲殻類によく 大きな羊羹を預けていたのですが
もう預ける相手がいないので 涙を飲みながら大きな羊羹を食べていました

「せっかく 寝かせたのに せっかく寝かせたのに!!」

おじさんは 羊羹は寝かせれば美味しくなると思っていたようですが
それはある一定の期間の話で さすがに3年も寝かせていた羊羹は
いい色が出てきていて 騒音の原因になります
丁度言い頃なんじゃないかと 僕は思いましたけどね
甲殻類のほうといえば 3年近く羊羹を持っていたので
手はベトベトですし お陰で髭もまともに剃れない日々が続いていました
僕は 最初おじさんが甲殻類と別れる悲しみを ほんの少し分かち合っていましたが
今は早く別れろと思うばかりです
おじさんの勝手な思い過ごしで 甲殻類に南の島の海苔巻きの妖精が似合うと思っていたようですが
南の島の海苔巻きの妖精本人はどういうか分かりませんが
甲殻類は取り敢えず このベトベトを取りたいと願う方が先のようです

こうして今おじさんは新しい甲殻類と戯れています
僕は南の島の海苔巻きの妖精とあれ以来あまりあっていませんが
取り敢えず 今度は美味しいたくあんを持って行ってあげようかとは 思っています
おじさんは 今後何回サンダルを履き間違えるのかが問題ですが
取り敢えず 人に迷惑をかけないように 御願いしたいものです
若者は もの凄い喜んでいましたが
そこまで嫌っていたのかと思うと おじさんも憫れだなあと 多少思います
どうでもいい事ですが
僕は今から たくあんを作ろうかと思います