“Cleaire”の翌日、学園祭2日目に演奏された曲。
ピアノ2台に4人の演奏者。8手連弾の編成です。
「8手連弾のためのオムニバス3章」という作品の1楽章にあたる曲で、作曲陣3人がそれぞれの楽章を書く、というものでした。
これは偶然なのですが、4度音程や2度音程を組み合わせた和音と言うのを、3人とも使っており(処理の仕方は幾分差がありますが)
不思議と3章全体の統一感を出せたのです。
演奏者の方から企画が立ち上がってOKしたものの、自分の仕事をこなす作業効率の悪さゆえに、4人に多大な負担をかけてしまった、という反省の思い出も多いです。
然しながら、同級生4人の演奏者による演奏は、かなりの名演として残ったと思います。

基本動機は2つ、6連符の下行音型と、跳躍で2度音程でぶつけた和音の展開による曲。
幾つものセクションに分かれており、やがてその2つの素材の扱いも、分解して扱ってみたりと、全体のサウンドの響きを調整しながら展開させてゆきました。
大きく見ると3部に分かれており、それぞれ素材でストレッタを掛けてゆく部分、素材の出現位置をずらしてモアレを作る部分、変化した素材をメロディックに構成する部分、となっています。
4者4様のピアノのスタイルが、面白いくらいに交錯し、また調和する、などの、普段滅多に見ることの出来ない演奏など、得るものは大きかったです。

metamorfozen from Three Omnibus Movements for Eight Hands
1st mov. by Hiroki OHNUMA
2nd mov. by Takayuki KATOU
3rd mov.by Jyun’na AIDA

演奏

2006年度武蔵野音楽大学入間校舎学園祭において初演。
村田麻美, 1st piano – prima
望月佳菜, 1st piano – seconda
山本苑美, 2nd piano – prima
増渕美恵子, 2nd piano – seconda