フルートとオーボエ2本による楽曲。
「3つの散文詩」と言うのは、音楽の構成的に、殆ど形式を持っていないこと、
用意された素材が絶え間なく変化して行く様を喩えたものです。

1.Dimension
音程が「平面的に絡む」のと「立体的に絡む」シーンが交錯した楽章。
中心音は殆どが「レ」に置かれ、それを軸に様々な素材が姿を現してゆきます。

2.Lyric
比較的長いパッセージで、交互に掛け合いをする(カノンではない)事がメインの楽章。
中心音は「ラ」。パッセージの変化の仕方は割合古典派やロマン派にみられるもので、
それぞれのパートがどんどん展開をしていき、最後には1声部が2声部、または3声部分の役割を担い、エンディングを迎えるというものです。

3.Periodes
音が周期的に現れ、消えてゆく。あるいは変化する、と言うことがメインの楽章。
中心音は「レ」。オクターブも殆どいつも同じ「レ」に徹底しています。
それぞれの素材の位置が、倍音を意識しており、最後は素材が消え、倍音の余韻だけが聞こえるシーンがあり、もやもやした空間から、一瞬澄んだ空気の中に飛び込むようなイメージがあります。
演奏

2006年度 武蔵野音楽大学入間校舎作曲学科試演会において初演。
齋藤誠二, flute
小幡祥雄, oboe(1st mov., 3rd mov.)
綿岡浩平, oboe(2nd mov.)